発熱。そしてエッシャー

AXが終わってから、風邪をひいていたのだが、それがこじれにこじれ、熱が下がらず苦しんでおりましたです。体重が5倍になったかのように重く、2月のクラブ明けくらい寒く、もう目覚めないんじゃないかというくらい眠りました。
やっと37度まで戻った。

ので、本日渋谷Bunkamuraエッシャー展にいってきました。

この人の絵(版画か)はダリと並んで好きなんだけど、見たことなかったものもたくさんあったし、すんごい面白かったです。
さすが日本!と思ったのは美術館などで「鑑賞ガイド」というかヘッドフォンで絵の説明をしてくれるラジオみたいなサービスはよくあるんだけど、これが今回はNintendoDS&ヘッドフォンなのでした。
「この絵の前にきたらタッチしてください」みたいな感じで、タッチペンで説明を聴いたり、表示された絵を拡大したりできて、とてもユニークで分かりやすかった。
暗いような印象があるけども放たれているメッセージはとても前向きだったし、多分恐ろしくオタク気質ではあったと思うが全然絶望的な考えの人ではなく、むしろ希望に満ちてるように見えた。誰にも認められなかった時期もあったようだけど、今じゃ日本人が9億円もの借金をして作品をこの島国に持ち込み、6万人を集める展覧会を開く始末。すげーなー。

「円の極限」っていうシリーズの天使と悪魔のやつが半端じゃない。
あとちょっとずれた部分で感動したのは、当時の「少年マガジン」の編集者が、明日のジョー全盛期でその連載をもっていたにもかかわらず、こういう作品を子供に紹介したいという一心で少年誌の表紙にエッシャーの絵を3号に渡って使い、子供だけにとどまらず大人にも影響を与え、日本でエッシャー人気に火をつけたというところだった。
その編集者にとってその絵が、売れ線の明日のジョーを吹き飛ばすくらい衝撃的なものだったんだろーが、双方とも熱い仕事してますなーかっこいいです。雑誌とかって後追いしてちゃ意味が無いですよね。こういう、突拍子もないところから新しいトピックを持ってきてくれる雑誌があったら毎号買うのにな。

えー。これだけ見れて1300円は相当安いと思うので、是非お勧めします。
ただ今日は日曜日ということもあって、夕方行ったらコミコミ。。。であまりゆっくり見るという感じではなかったです。平日昼間をお勧めします。